1、アセスメントの「枠組み」を理解しよう
アセスメントを始める際に、まず必要になるのが「どの視点で情報を整理するか」という枠組みです。
学校によって使用する倫理科は異なりますが、代表的なものにはゴードン、ヘンダーソン、ロイがあります。
・ゴードン:11の健康機能パターン
・ヘンダーソン:14の基本的ニード
・ロイ:適応モデル
どの枠組みを使っていても、基本は同じ。「収集した情報を枠組みの項目に分類し、分析する」という流れです。
2、実践!情報を枠組みに当てはめてみよう
例えば、術前の患者さんの「呼吸状態」に関する情報を整理してみましょう。
[収集した情報(S・0データ)]
・S(主観的データ):「歩いていても息苦しさはないよ」
・O(主観的データ):呼吸回数20〜22回/分、SPO298%、呼吸音は晴明で雑音なし
これを枠組みに当てはめると、こうなります。
・ゴードン:「④活動・運動パターン」
・ヘンダーソン:「①正常に呼吸する」
[アセスメントを書くときのポイント]
単に「異常なし」と書くだけでは不十分です。大切なのは「なぜ異常がないと言えるのか?」というエビデンス(根拠)を添えることです。
「成人の正常呼吸数うは12〜20回/分であり、本症例ではやや多めだが、SPO2値や呼吸音に異常がないことから、現時点での呼吸状態は安定していると考える」といったように、正常値と比較して分析しましょう。
3、看護問題・看護診断へつなげる
アセスメントができたら、次は「看護問題」を抽出して「看護診断」へと進みます。
ここで迷わないために、3つの要素をセットで押さえておきましょう。
1、看護診断:患者さんの状態を一言で表すラベル
2、診断指標:その診断を下す根拠となるデータ(症状など)
3、関連因子:その問題がなぜ起きているのかという原因
看護診断を考える際は、「看護診断ハンドブック」などの信頼できる書籍をフル活用するのがおすすめです。パターン例の指標や関連因子が詳しく載っているので、根拠のある計画立案には欠かせない相棒になります。
4、「正解」に迷ったときはどうする?
アセスメントの分類に迷うことはよくあります。「この情報はAにもBにも当てはまりそう…」というときは、両方のパターンに記載し、それぞれの視点から分析してOKです。
また、教員や指導者によって捉え方が違うこともあります。
もし指摘を受けたときは、「私は○○という根拠から、こう考えてみました」と自分の思考プロセスを言語化した上で相談してみましょう。根拠をもって話せば、学びが深まります。
まとめ
根拠を積み重ねていこう
アセスメントは慣れるまで時間がかかりますが、「情報収集→枠組みへの分類→根拠をもった分析」のステップを意識すれば、必ず書けるようになります。
一つひとつ数値化や発言を大切に、患者さんの「今」を丁寧に読み解いていきましょう。