土. 5月 30th, 2026

 「ショックの種類が多すぎて、どれがどれだか混乱する…」

「状況設定問題で『○○ショック』を選ぶ決め手がわからない」

国試の必修から状況設定まで、必ずといっていいほど出題されるのが「ショック」です。

なんとなく言葉だけ覚えていると、試験で「冷汗がないショックは?」とひねられた瞬間に手が止まってしまいます。

今回は、ショックの本質を理解し、試験で迷わず正解を選ぶための「つなげ学習法」を解説します。

1、なぜショックを「分類」として覚える必要があるのか?

 なぜ、ただ「血圧が低い状態」と覚えるだけでは不十分なのでしょうか?

ショックを「原因別」に判断できると、看護介入(点滴が必要か、昇圧剤が必要かなど)が正解できるようになります。特に1問2点の状況設定問題で、バイタルデータから一瞬でショックの分類を見抜けるようになり、得点源に変わります。

逆に分類を曖昧にしていると、敗血症性ショックのような「熱があって赤いショック(ウォームショック)」を見落とし、異常の早期発見が遅れるという現役看護師としての致命的なミスにつながるリスクがあります。

2、ショックには「4つの原因」に分けられる

 ショックとは、細胞に酸素が行き届かなくなった「危機的状況」です。その原因は大きく4つ。

循環血液量減少性ショック(中身が足りない)

 ・原因:出血、脱水、熱傷など

 ・特徴:出血性ショックが代表。とにかく「血液(中身)」が外に漏れた状態です。

心原性ショック(ポンプが壊れた)

 ・原因:心筋梗塞、不整脈など

 ・特徴:中身はあっても、送り出す「心臓の力」がなくなった状態。

閉塞性ショック(道が塞がった)

 ・原因:心タンポナーデ、緊張性気胸、肺梗塞

 ・特徴:心臓自体は元気なのに、外から押さえつけられたり(心タンポ)、出口が詰まったり(肺梗塞)して、血液が出ていけない状態。

血液分布異常性ショック(器が広がりすぎた)

 ・原因:アナフィラキシー、敗血症、神経原性

 ・特徴:血液量は変わらないのに、血管がぐわっと広がってしまい、相対的にスカスカになった状態。

3、国試正解を見抜く「判別3ステップ」

 ステップ1:まずは「収縮期血圧90mmHg以下」をチェック

 これがショックの基本の入り口です。

 ステップ2:脈拍と皮膚温を見る

 ここが最大の分かれ道です。

 ・脈が速くて、皮膚が冷たい(コールド):出血性、心原性

 ・脈が速くて、皮膚が暖かい(ウォーム):敗血症、アナフィラキシー

 ・脈が遅い(徐脈):神経原性ショック

 ステップ3:随伴症状をセットにする

 ・「蜂に刺された」「薬剤投与」→アナフィラキシー

 ・「発熱」「感染」→敗血症

 ・「交通事故」「脊髄損傷」→神経原性

4、「ショックの5P」を覚えよう

 ショックの典型的症状である「5つのP」を声に出してみてください。

 1、蒼白(Pallor)

 2、冷感(Perspiration)

 3、虚脱(Prostration)

 4、呼吸不全(Pulmonary insufficiency)

 5、脈拍触知不能(Pulselessness)

ただし、注意点は「敗血症性ショック(初期)」では皮膚が赤い(紅潮)することもあるという点です。これを「ウォームショック」と呼びます。「ショック=青白い」という思い込みを捨てるのが、一般・状況設定問題攻略の鍵です。

まとめ:ショックは「原因」と「体温」で仕分ける!

 ショックの問題が出たら、まずは「中身が足りていないのか、器が広いのか」をイメージしてください。そして皮膚温を確認する。

この思考プロセスが身につけば、どんな長文問題が出てきても、迷うことなく正解の選択肢を選べるようになります。1問2点を確実に積み上げて、合格を勝ち取りましょう!

投稿者 aaachan

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