実習中、多くの患者さんにみられる「バルーンカテーテル」
ただ「尿を出す管」と捉えるのではなく、「なぜこの患者sんに今、必要なのか」という目的を理解することが、質の高い看護記録とアセスメントへの第一歩です。
1、そもそもなぜ留置するのか?
カテーテル管理の第一歩は、カルテから「留置管理」を探ることです。ここがズレると、観察のポイントもずれてしまいます。
・排尿困難の解消:前立腺肥大や神経因性膀胱、術後の安静による尿閉の防止
・正常な尿量の測定:心不全やショック状態など、厳密な水分バランス管理が必要な場合
・創部汚染の防止:会陰部付近の手術創や、重度の褥瘡を尿汚染から守るため
・苦痛の緩和:終末期など、頻回の排泄動作が大きな負担の場合
*実習ポイント:「いつ抜去する予定か」も併せて確認しておくと、アセスメントの深みが増します。
2、最大の敵は「CAUTI(カテーテル関連尿路感染)」
膀胱内は本来「無菌」の状態です。カテーテルという異物を入れることは、細菌にとっての「侵入経路」を作るリスクを伴います。
・1日あたりの感染リスク:留置が1日のビルごとに、細菌尿の発生率は役3〜10%ずつ上昇します。
・期間の重要性:1ヶ月以上の留置では、ほぼ100%の確率で菌が検出されます。
・対策:「不要になったらすぐ抜く」のが最大の予防策です。
3、管理の鉄則と「根拠」まとめ
実習で指導者から「なぜそうするの?」と聞かれやすい項目をまとめました。
①閉鎖式ドレナージの持続
・根拠:接続部を外すと、そこから細菌が逆行性に侵入する
・NG行動:尿を捨てる際に排出口を汚染させる、安易に接続を外して洗浄するなど
②尿バッグの高さ
・根拠:尿の逆流を防ぐため、常に膀胱より低い位置に保持します
・注意:車椅子移送時など、うっかり膝の上にバッグを置いてしまわないよう注意
③ミルキング(管をしごく操作)の扱い
・現在の方針:かつてはルーチンで行われたいたが、現在は「閉塞が疑われる時のみ」が基本
・理由:過度な刺激は粘膜を傷つけ、逆流のリスクも高まるため。施設ごとのマニュアルを必ず確認しましょう
4、[重要]男女で違う「固定位置」の根拠
固定には「尿道粘膜の損傷を防ぐ」という重要な目的があります。
男性:固定部位は下腹部または大腿上部→男性の尿道は長くS字状。腹部に固定することで尿道の屈曲を穏やかにし、祈祷部や尿道への圧迫を防ぐため。
女性:固定部位は大腿内側→女性の尿道は短く直線的。歩行や足の動きによる「引き抜き方向の張力」を最小限びし、会陰部の違和感を減らすため。
*どちらの場合も「遊び(ゆとり)」を持たせ、皮膚に発赤がないか毎日観察しましょう。
5、看護記録への活かし方(例文)
S:「管が入っつている違和感はありません」「歩くときに引っ張られて少し痛いです」
O:尿量300ml、淡黄色透明、浮遊物なし。カテーテルは屈曲なく、バッグは定位を維持、固定部の皮膚に発赤・びらん認めず。
A:尿の流出良好であり、感染兆候なし。固定の張力が強く牽引痛があるため、固定位置の微調整が必要。
まとめ:実習で意識すること
1、「目的」を確認:なぜ抜けないのか?を考える
2、「清潔」を死守:指先一つで感染リスクが変わる
3、「解剖」に沿った固定:患者さんの苦痛に敏感になる
バルーンカテーテルは日常的なケアですが、根拠を持ってせtぅすることで、患者さんのQOLを大きく守ることができます。実習、頑張ってください!